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札幌競馬場芝コースの解説
1周距離1641m。直線266m。函館競馬場と同じく洋芝。高低差0.7mのほぼ平坦。
コーナーの角度が大きく、コースの形は、楕円より円に近い感じなので、丸っこいイメージ。そのため外外を回されると自然と距離ロスが発生してしまう。
小回りではありません。よく小回りだと勘違いされている方が多いです。競馬新聞の関係者コメントでも、札幌競馬場を小回りコースだと勘違いされているコメントも良く目にしますが、あれは間違いです。コーナー部分は東京競馬場の次に大回りです。直線の短い大回りコースです。必ず認識しておかなければなりません。
芝1200m
2コーナー脇のポケットがスタート地点。3コーナーまでの直線距離は406m。
枠順の有利不利は大きくはない。スピード勝負の平坦短距離戦という考えでいいと思います。
馬場が荒れていない開催前半は内枠先行がやや有利か。馬場が荒れてくる開催後半は明らかな外枠優勢の傾向が現れる場合もあるので、開催を通じてみた場合に枠順の有利不利は見受けられないということだと思います。
逃げ先行馬を狙うのが王道か。
ちなみに2020年の開催後半は内枠が完全に死んでました。内枠に入った時点でスタートから馬場の悪いところを通らざるを得ない不利が発生。強烈なバイアスが発生していました。
芝1500m
1〜2コーナー外側のポケットからスタート。スタートから最初のコーナーまでの距離が170mほど。外枠の先行馬は内側に入りづらく、イメージは中山1600mに近いか。外枠の先行馬にはやや不利なコース。ただ安易に外枠だから不利だと決めつけてはいけないコース。差し馬にとってはそれほど不利にならないのがデータで証明されている。
基本的には逃げ先行が圧倒的に有利なのは間違いないです。
内枠から中枠にかけての人気の先行馬を狙うのは王道でしょう。
芝1800m
スタートは直線半ば。最初のコーナーまで185m。最初のコーナーまでの距離が短すぎるので、一気のペースアップはなく、極端なハイペースはないと思います。ただしそのまま先行争いをしながら各馬がコーナーを回るので微妙な先行争いが長く続くことがあることと、札幌特有の大回りのコーナーで差し馬がスムーズに加速できる優位点が相まって、逃げ馬が勝ち切るのは結構難しいコースになります。ただし逃げ馬の複勝率は高いコースなので逃げ馬には常に注意が必要です。
ロスなく行ける内枠の先行と、外目の枠でも強い人気の差し馬には逆らわない方がいいコースでしょう。
展開を読むことと、その時々の馬場状況、騎手の特徴を掴むことが大事な条件になってきます。
このことは、どのレースコースでも同様のことが言えますが、予想の根幹にはこの3つの要素はとても大事だと思います。
芝2000m
スタートは4コーナー出口付近のポケット。最初のコーナーまでの距離は385m。1800mより200mほど長くなった分、コーナーでロスなく回れる内側を狙いたい各馬の先行争いが激しくなる場合があり、逃げ馬の複勝率が1800mよりも低いです。
そうなると、速い上がりを使える馬たちに自然と狙いが立ちます。
速い上がりを記録した馬が好成績を収めているコースになります。
芝2600m
スタートは向こう正面なかほど。1周半、6回のコーナーを回るコースになります。
函館にも2600mという設定の距離はありますが、意外と結びつかないというのは覚えておきたい。函館の芝コースは、高低差実に3.5m。向こう正面から3コーナーを登って、さらに4コーナーまで登りが続くレイアウト。それに比べて札幌の芝コースといういのはほぼほぼ平坦。大違いです。全く求められる適性が違うことから、あまり結びつかないというのはわかると思います。
東京からの臨戦馬が多く好走していることも覚えておきたい。
ということはやっぱり、大きな広いコースで速い上がりを使える馬が優位だという傾向でいいだろう。
札幌競馬場ダートコースの解説
1週距離が1467m。直線264m。高低差は0.9m。ほぼ平坦。向こう正面いっぱいをかけての緩やかな登りというコース。その距離実に400m。ほぼほぼ平坦という考えで問題ないと思います。
直線の短さから逃げ先行有利のイメージ。かといって、ほぼどの馬も先行意識はあるはずなので、ただ先行しても追走で脚を使ってしまい、終いもバタバタというのは考えられます。
距離によって考え方に変化をつけて対応しなければ攻略は難しいでしょう。
早速距離ごとの傾向を見ていきます。
ダート1000m
スタート地点は2コーナーの出口あたり。ほぼ平坦と考えていいコース形態。
逃げ先行有利で問題なし。ほとんどのレースで4コーナ3番手以内の馬が勝っている。
1枠は不利。外枠は常に注意が必要だといういのがぼくの考えです。連系の馬券を買うなら外枠には常に注意が必要だと思います。
ダート1700m
スタートは、スタンド前直線の右側の方から。そままぐるりと1周する。最初のコーナーまでの距離は241m。
逃げ馬の好走率は、他場のダート1700mよりは低い。
逃げ馬の成績は、函館が上位。福島も良い。
小倉と札幌は、比較すると落ちるイメージで良いです。
かといって追い込み一手では厳しいコースなのも間違いありません。
円形に近いレイアウトで、緩やかなコーナーを走る部分が多いので、比較的速いラップが続き、逃げ馬はキツくなる。後方すぎると、速いラップの追走から、さらに速いラップを刻まないと勝ち目は薄くなる。
これらのことから、好位追走からさらにもう一段階粘りを利かすことのできる馬が優位。結果、基本的には前目にいる馬が優位性を保てるということです。
大事なのは、ハイラップに対する耐性。そう考えると、昇級戦などで一気にペースが変わったりすると、キツくなるというのは合点がいくと思う。
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